社会人、ライナー、3番線のホームから
はやいもので、もう社会人になって9ヶ月が経過した。
まだ分からないことばかりで、注意を受けることも多い日々である。絶賛社会という名の嵐に揉まれてるところだ。
ちょうど一年前、たった一年前、されど一年前の今頃の記憶を掘り起こしてみる。
大学四年時の春休み。
死に物狂いで掴んだはずの内定も、捨て去りたいぐらいに不安で満ちていた。
また、一人暮らしデビューも控えており、本当にやっていけるのか?ってことが頭から離れずに今この瞬間に集中できない。
"俺のモラトリアムもここまでか"
"残りの人生は消化試合"
社会に出たことによって、好きな時間まで寝てるとか、好きな時にアブラマシマシラーメンを食べるとか、好きな時になんでも実況スレを見ることはできなくなった。
(俺にとっての"自由"ってなんだったんだ…
俺にとっての"失いたくなかった大学時代"ってなんだったんだ…)
2019年に大学入学後、その後の3年間は某ウイルスの影響もあり、常に不安•満たされなさでいっぱいの日々だった。
"このままの能力で社会人やっていけるのかな?"
"このまま猶予期間が終わって、未練は残らないかな?"
この2つが大きなどうしようもない不安の元凶だったと思う。
漠然とした不安は、人間を根っこから腐らせてしまう。この漠然とした不安と戦いながら、不安定な生活を過ごした大学時代。
オンライン授業を受けながら、"なんかこんなんでいいんかなぁ。何も身になってない生活だな…"と、学費や生活を負担してきてくれた親に対する申し訳なさで泣いてしまう事もあった。
そんな日々も終わり、、
春の嵐が過ぎ去り、すごい速さで夏も過ぎ去り、赤黄色の金木犀の香りがしてたまらなくなってたらあっという間にそれから一年経った。
正直、一年前に思っていたことの答え合わせはまだできていない。
学生時代やり残したこともある。仕事で行き詰まって能力に悩むこともある。
だけどこの一年で
"漠然とした不安"は"具体的な課題"に変化した。
動きたくても動けなくて、それなのに不安は積もるばかりだった学生時代。
動くしかなくて不安を自分の手でどうにかするしかない今現在。
もしかしたら自分にとっては後者の方が……良いとは言い切れないけど……
得られるものが大きいのはどう考えても後者ってことは流石に分かる。